虫歯・歯の根っこ

むし歯治療について

むし歯について理解するためには、まず健康な歯の成り立ちについて理解しておく必要があります。健康な歯の表面は硬いエナメル質に、歯の根っこの表面はセメント質に覆われ、歯根膜と呼ばれる組織が骨と歯をつなぎ顎に固定されています。
これらの働きにより、口は咀嚼運動を行う事ができ、食物を噛み砕く役割を担います。
さらに、歯の奥であるエナメル質やセメント質の内側には比較的やわらかい象牙質というものがあり、象牙質の中には歯髄と呼ばれる歯の神経の束が入っていて、根っこの先端部分で外部とつながっています。ここで歯は栄養をうけとります。
また、歯は歯槽骨と呼ばれる顎の骨に接していますが、実際は、歯根膜という繊維性の組織を介在してくっついています。
そして歯茎は、歯槽骨を保護している軟組織であり、これらすべてが正常に成り立って、健康な歯を作ります。
しかし、むし歯菌により一番表面のエナメル質が破壊されると、さまざまな症状が発生します。むし歯は、その進行度合いにより、治療法や症状が異なります。
当院では、むし歯のそれぞれのステージに合わせた予防、進行抑制、そして治療を行なっております。

写真(イラスト)を入れる

痛みに配慮した治療

当院では痛みが少ない治療を行なっております。麻酔をする際に、表面麻酔をします。そのことにより、麻酔の針が刺さる痛みをやわらげます。また、体温と同じ温度に温めた麻酔液を最小径の針で注射します。麻酔用の注射も電動注射器等を使うことによって、麻酔液の注入速度を調整し投与することで、麻酔時の痛みを和らげます。小さなお子様にも安心して治療をうけていただけますのでお気軽にご相談ください。

カートリッジウォーマー

体温に近い温度に麻酔薬を温めて、痛みを和らげます。

写真

表面麻酔薬

麻酔針刺入時の痛みを和らげます。

写真

電動麻酔注入器

器械でコントロールして痛みを感じにくいスピードで麻酔液を入れていきます。

電動麻酔注入器

特殊な麻酔注入器

針先を子供に見せないでゆっくりと麻酔液を入れていきます。

写真

必要に応じて顕微鏡で治療を行います

肉眼の約20倍で見ることのできる歯科顕微鏡を用いた診療を行います。歯科顕微鏡を用いた診察・診療を行うことで、初期のごく小さなむし歯から発見することが可能で、予防、進行抑制、そして早期発見・早期治療に貢献できます。

歯科顕微鏡

歯の根っこの治療(根管治療)

むし歯のために、治療のために、歯が大きく損なわれると、結果、歯の寿命が短くなります。
当院では、できるだけ歯と歯の神経を温存できるような治療行なっています。しかし、やむなく神経をとらなければならない程、むし歯が進行してしまった状態になってしまった場合でも、適切な歯の神経処置を致します。

写真(イラスト)

歯科顕微鏡を用いた根管治療を行います。

肉眼の約20倍でみることのできる歯科顕微鏡を用いて、根管治療を行う事が可能です。(自由診療)歯の根っこは、暗く狭いエリアのため、肉眼ではよく見えません。しかし、顕微鏡で拡大して治療を行う事で、より精密な根管治療を行うことが可能です。

根管治療

シーラント

日本語では小窩裂溝(予防)填塞といいます。予防にも用いられますが、ごく初期のむし歯にも用いることがあります。歯科用セメント、樹脂で溝を埋める処置のことです。
奥歯には、細かい溝があり、歯ブラシの毛より細いために、むし歯菌がとれず、むし歯になりやすいところです。この溝をうめてむし歯になりにくくします。

再石灰化療法

むし歯菌の出す酸で歯が溶けて、ミネラルが歯から抜けることを脱灰といい、ミネラルが歯の中に戻ることを再石灰化といいます。
 この再石灰化を促して、初期のむし歯を削らずに治すことを再石灰化療法といいます。ポスカム、リカルデントというガムは、この再石灰化を促す機能をもった食品になります。
 歯科医院では、この他にも高濃度フッ素の入った薬剤を塗ることでムシバ予防(特に乳歯の奥歯)エナメル質形成不全症(子供の10人に1人に発生)、や再石灰化を促す薬剤を使用して初期むし歯治療をしています。